【福岡発日帰りドライブ】小石原焼を求めて東峰村へ
出典:テーブルライフ
九州といえば、有田・伊万里焼をはじめとした焼物大国で、各地で全国的にも有名な陶磁器が作られています。
福岡で有名な焼物といえば、「用の美」を確立した小石原焼です。
筆者は知人より小石原焼を頂いたことがあり、興味を持っていたので日帰りドライブで小石原へ足を伸ばしてみました。
そもそも小石原ってどこ?
福岡県の東南部に位置する小石原は、朝倉郡東峰(とうほう)村にある小石原地区を指し、標高200m~500mの高原です。
福岡市内からは九州自動車道および大分自動車道を経由すると1時間15分程度、国道201号線(八木山バイパス)または国道200号線(冷水道路)を経由して1時間30分程度で到着します。
高速道路を使用する場合、国道211号線を中心に東峰村へ入ってからの道路は、2017年に起きた九州北部豪雨による災害で数カ所で対面通行など通行規制が行われていますので、注意して通行してください。
小石原焼とは??
1682年に筑前福岡藩・3代目藩主が、磁器の生産が盛んだった伊万里に習い、焼物を作り始めたのが起源とされる小石原焼。日々の暮らしを彩る日用雑器の代表格として福岡から全国へ広まった温かみのある柄が特徴の陶器です。
小石原焼の特徴
飛び鉋、刷毛目、櫛目、指描き、流し掛け、打ち掛けなどの技法で表現される独特の紋様が特徴です。
飛び鉋(とびかんな) 刷毛目(はけめ)
櫛目(くしめ) 指描き(ゆびかき)
流し掛け(ながしかけ) 打ち掛け(うちかけ)
お気に入りの小石原焼の見つけ方
小石原焼は50を超える窯元で製作され、窯元ごとに伝統的な紋様を用いたり独自のデザインを融合させたりとそれぞれ特徴を持っています。
お気に入りのデザインを見つけるには、時間が許す限り、窯元を1軒ずつ回ってみると楽しいですよね!
先日、訪れた際に手に入れた窯元マップを参考までに載せておきます。
2019年2月入手
マップを見ると窯元が集まっている地区と離れている地区があるため、全ての窯元を見て回ろうとすると相当の労力を消費することになるかもしれません…
お気に入りの窯元に少しでも早く出会うためには、まず道の駅や展示場へ行きお気に入りの窯元を見つけた上で、窯元へ足を伸ばすとよいかもしれません。
道の駅小石原と小石原焼直売所「陶の里館」
こちらの道の駅では、物産館で小石原で採れた新鮮野菜や特産物であるしいたけ、高原米や棚田米、ゆずこしょうなどが販売され、レストランでは特製のチャンポンラーメンが人気です。
ですが、筆者のお目当ては小石原焼直売所の「陶の里館」です。
この直売所には窯元50軒が出店しており、お気に入りの窯元作品へ出会うことが出来ます。
少し見にくいですが、マス目の棚には50軒の窯元の各作品が並んでいるため、窯元の特徴を知るためにはとても分りやすいです。
(こちらの棚には作品が入ってない場所もありますが、別の場所に展示してあります)
窯元ごとに分けられた陳列棚には、写真に写っているような湯呑や小皿だけでなく、茶碗、大皿、箸置き、花瓶などが所狭しと並べられています。
展示直売所ですので、気に入った作品は即時購入可能です。
または、こちらで見つけた気に入った作品の窯元を訪ねてみると、直売所では販売されていなかった新たな作品にも出会えるかもしれません。
なお、こちらの直売所での支払いは現金のみとなってましたので、ご注意ください。
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道の駅小石原の施設概要
電話:0946−74−2300
営業時間:4月〜10月
9:00〜18:00(土日祝 9:00〜19:00)
11月〜3月
9:00〜17:00
レストラン
9:00〜17:00
休館日:元旦のみ
ホームページ:
http://www.qsr.mlit.go.jp/n-michi/michi_no_eki/kobetu/koishiwara/koishiwara.html
アクセス:大分自動車道「杷木(はき)I.C」より車で25分
東峰村小石原庁舎横
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筆者のお気に入り窯元は「秀山窯」と「森喜窯」
陶の里館でたくさんの作品を見て回った結果、私のお気に入りは「秀山窯」で、妻のお気に入りは「森喜窯」でした。
・秀山窯(しゅうざんがま)
出典:トーホースタイル
秀山ブルーと呼ばれる藍色を特徴とする窯元です。藍色の深みを出すために、普通の陶器を焼く温度より高めで焼成時間も長く手間をかけて焼き上げているそうです。
吸い込まれるような藍色の美しさが大変気に入りました。
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秀山窯の施設概要
電話:0946−74−2422
営業時間:9:00〜18:00
定休日:不定休
駐車場:あり
ホームページ:https://www.koishiwara-shuzan.com
アクセス:大分自動車道「杷木(はき)I.C」より車で15分
国道211号線沿い
道の駅小石原より車で6分
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・森喜窯(もりきがま)
出典:テーブルライフ
二代目窯元である森山健治さんの作品は、伝統的な小石原焼の紋様である「飛び鉋(とびかんな)」とドット柄や市松模様などを融合させた独自のデザインで、可愛らしく女性からの人気が高いです。
個性的なだけでなく、使い勝手もしっかり考えらた食器類は様々なデザインで、料理の盛り付けに彩りを添えてくれるものばかりです。
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森喜窯の施設概要
電話:0946−74−2236
営業時間:9:00〜18:00
定休日:不定休
駐車場:あり
ホームページ:閉鎖中
アクセス:大分自動車道「杷木(はき)I.C」より車で25分
国道211号線沿い
道の駅小石原より車で1分
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まとめ
小石原焼のお気に入り窯元探しは、道の駅小石原の直売所や近隣の展示場で目星をつけた上で、窯元を巡ると効率よく楽しめるかもしれません。
もちろん時間がある方は1軒ずつ回るのもおすすめです。
大分自動車道杷木I.C方面より東峰村へ向かわれる方は、災害復旧工事の影響で片側交互通行が複数箇所あるため、事前にルート確認の上、時間に余裕を持って安全運転で行かれてください。